Home careNo. K8
ダウンのボリュームを復元する方法|ぺちゃんこの原因と戻し方
ぺちゃんこになったダウンジャケットのボリュームを戻す方法を、原因別にまとめました。たたく・乾燥機・スチームなど自宅でできる戻し方と、クリーニングで戻るケース・戻らないケースの見分け方も解説します。
何年か着ているダウン、買ったときより薄くなった気がしませんか? 背中や袖がぺたっとして、前ほど暖かくない。
ダウンのボリュームが減る原因は、主に「湿気」「汚れ」「羽毛の傷み」の3つです。湿気と汚れが原因なら、自宅のケアやクリーニングでふっくら戻ることが多い。一方で、羽毛そのものが折れたり抜けたりしている場合は、どんな方法でも元には戻りません。
自分のダウンがどれに当てはまるか見分けて、戻し方を選びましょう。
ボリュームが減る3つの原因
| 原因 | どんな状態? | 戻る? |
|---|---|---|
| 湿気 | 羽毛が湿気を吸ってしぼんでいる | ◯ 乾かせば戻る |
| 汚れ(皮脂・汗) | 汚れで羽毛同士がくっつき、広がらない | ◯ 洗えば戻ることが多い |
| 羽毛の傷み・抜け | 長年の着用・圧縮で羽毛が折れた/縫い目から抜けた | ✕ 戻らない |
ダウンが暖かいのは、羽毛が広がって空気をたくさん抱えこむからです。羽毛同士がくっついたり、しぼんだりすると、抱えこめる空気が減って薄く、寒くなります。
自宅でできる戻し方
1. たたいて空気を入れる(湿気が原因のとき)
一番手軽な方法です。
- ダウンを広げて、全体を手でパンパンとたたく
- 羽毛のかたまりがあれば、指でつまんでほぐす
- ハンガーにかけて、風通しのいい日陰に半日〜1日置く
着たあと・雨の日のあとは、湿気でしぼんでいるだけのことが多いので、これだけでかなり戻ります。
2. 乾燥機にかける(洗濯表示でOKなときだけ)
洗濯表示に四角の中に円(タンブル乾燥)があり、×がついていなければ、乾燥機が使えます。
- 低温(円の中のドットが1つ=排気60℃まで)で20〜30分
- 乾いたテニスボールを2〜3個一緒に入れると、回転のたびに羽毛がほぐれやすい
- 終わったらすぐ取り出し、たたいて形を整える
コインランドリーの乾燥機は温度が高いことがあるので、低温設定を選び、様子を見ながら短めにかけてください。
3. スチームをあてる
衣類スチーマーの蒸気を少し離してあて、すぐにたたいて乾かす方法もあります。ただし、洗濯表示でアイロン×のダウン、シームレスダウン(接着部分が熱に弱い)には使わないでください。湿らせすぎると逆効果なので、あくまで軽く。
汚れが原因なら「洗う」のが一番効く
皮脂や汗で羽毛同士がくっついている場合、たたいても乾かしても戻りません。汚れを落として、羽毛をバラバラにする必要があります。
- 洗濯表示で家で洗えるダウン → 中性洗剤で洗い、乾燥でしっかり空気を入れる
- 家で洗えないダウン・ブランドダウン → 水洗い(ウエットクリーニング)ができるプロへ
ダウンの羽毛を洗って乾燥機で空気を含ませる工程は、プロのクリーニングの得意分野です。実際に、高級ダウン専門の宅配クリーニングでは「汚れなどで羽同士がくっついているのが、ぺちゃんこになる原因」として、汚れを落としてからタンブリングで羽を散らす工程を案内しています。
クリーニングでも戻らないケース
大手の宅配クリーニングの多くは、公式サイトで「劣化によるボリュームの減少は、クリーニングで元に戻ることはない」と注意書きをしています。
- 長年の着用で、羽毛が折れて細かくなっている
- 縫い目から羽毛が抜けて、量そのものが減っている
- 圧縮袋で長期間つぶしていた
- 洗剤が強すぎて、羽毛の油分が抜けてパサパサになった
この場合は、羽毛を足す「リペア(羽毛の補充)」を受け付けている店に相談する方法があります。
ボリュームを長持ちさせるコツ
- 圧縮袋に入れない:羽毛が折れる原因になります
- ハンガーにかけて保管:厚みのあるハンガーで、ぎゅうぎゅうに詰めない
- しまう前に汚れを落とす:汚れたままだと、羽毛がくっついたまま固まります
保管のやり方はこちらにまとめています。
ボリュームを戻すのが得意なのは、どんな店か。「ダウン専門」の店と普通の店の違いは、次の記事で比べています。
まとめ
- ボリュームが減る原因は、湿気・汚れ・羽毛の傷みの3つ
- 湿気はたたいて乾かす、汚れは洗う(プロの水洗いが確実)
- 乾燥機は洗濯表示でOKのときだけ、低温で
- 羽毛の傷み・抜けはクリーニングでは戻らない