Home careNo. K9
シームレスダウンの洗濯方法|接着をはがさない洗い方と注意点
縫い目のないシームレスダウンは、接着部分を傷めない洗い方が必要です。家で洗うときの手順と注意点、クリーニング店で断られることがある理由、出すなら確認したいポイントをまとめました。洗う前に見たい洗濯表示と接着部分のチェック方法も解説します。
シームレスダウンは、ステッチ(縫い目)がないぶん見た目がすっきりしていて、風も通しにくい。そのぶん、洗い方には少しだけ気をつかいます。
先に結論です。シームレスダウンは「接着部分を熱・強い力・長時間の水から守る」ことが一番大事です。洗濯表示が洗えるマークなら家で洗えますが、普通のダウンより「弱く・短く・低温で」を徹底してください。
「クリーニングに出したら断られた」という声があるのも、この接着部分が理由です。家で洗う手順と、プロに出すときの確認ポイントをまとめました。
シームレスダウンは何が違う?
普通のダウンは、表地と裏地を糸で縫って、羽毛を入れる部屋(キルト)を作っています。シームレスダウンは、この縫い目の代わりに接着(熱圧着や接着剤)で部屋を作っています。
| 普通のダウン | シームレスダウン | |
|---|---|---|
| 部屋の作り方 | 糸で縫う | 接着する |
| 縫い目からの羽毛の飛び出し | 起きやすい | 起きにくい |
| 冷たい風 | 縫い目から入りやすい | 入りにくい |
| 洗濯の弱点 | 少ない | 熱・強い力で接着がはがれることがある |
接着部分がはがれると、羽毛が片寄ったり、表面がぷくっと浮いたりします。そうなると、クリーニングでは元に戻せません。
家で洗う前に確認すること
洗濯表示
まず洗濯表示の「おけ」のマークを見ます。手を入れたおけ(手洗い)や、数字の下に線があるおけ(弱い洗濯)なら家で洗えます。おけに×なら、家では洗わないでください。
洗濯表示の読み方は、ダウン全般の洗濯方法の記事で表にしています。
接着部分の状態
洗う前に、接着のラインを指でなぞってみてください。すでに浮いている所、端がめくれている所があれば、洗うとそこから広がる可能性が高いです。この場合は自宅で洗わず、プロに状態を見てもらいましょう。
シームレスダウンを家で洗う手順
基本は普通のダウンと同じですが、「弱く・短く・低温で」を守ります。
- ファスナーを閉め、たたんで洗濯ネットに入れる
- 30℃以下のぬるま湯に、おしゃれ着用の中性洗剤を溶かす
- 手で押し洗いを15〜20回。もみ洗い・つけ置きはしない
- すすぎは押し洗いで2回
- 脱水は30秒以内。タオルで包んで押すだけでもOK
- 形を整えて、日陰で干す。半日おきにたたいて羽毛をほぐす
クリーニングで断られることがある理由
シームレスダウンは、クリーニング店によっては受付できないことがあります。たとえば、ある宅配クリーニングでは「接着剤で留められているノンキルト品」を取り扱いできないものとしています。別の大手チェーンの保管サービスでも、特定のブランドのシームレスダウンを取り扱い除外にしています。
理由は、洗い方によっては接着部分がはがれ、店が責任を持てないからです。ボンディング(貼り合わせ)加工の服について「製造から2〜3年で剥離が起こる可能性がある」と案内しているクリーニング店もあります。接着は、洗い方に関係なく年数とともに弱くなる、ということです。
プロに出すなら確認したい3つのこと
- シームレス(ノンキルト)のダウンを受け付けているか:申し込む前に、公式サイトの「取り扱いできないもの」を確認する
- 水洗い(ウエットクリーニング)に対応しているか:シームレスダウンは、洗濯表示でウエットクリーニングが指定されていることが多い
- ダウンに慣れた職人が手作業で洗うか:機械にまとめて入れる工程より、1着ずつ状態を見て洗う店のほうが安心
水沢ダウンのような有名なシームレスダウンには、メーカー公認のクリーニング店もあります。ブランドごとの出し先は別の記事で詳しく書いています。
まとめ
- シームレスダウンは、縫い目の代わりに接着で部屋を作っている
- 家で洗うなら30℃以下・押し洗い・脱水30秒以内。乾燥機の高温とアイロンは避ける
- 接着が浮いているものは洗わず、プロに見てもらう
- クリーニング店によっては受付不可。申し込み前に「取り扱いできないもの」を確認する
どんな店に出せば安心かは、「ダウン専門」のクリーニングと普通の店の違いをまとめたこちらが参考になります。