Journal of down care · Vol.01

Home careNo. K9

シームレスダウンの洗濯方法|接着をはがさない洗い方と注意点

縫い目のないシームレスダウンは、接着部分を傷めない洗い方が必要です。家で洗うときの手順と注意点、クリーニング店で断られることがある理由、出すなら確認したいポイントをまとめました。洗う前に見たい洗濯表示と接着部分のチェック方法も解説します。

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Author
Haru
雪の森でダウンを着た後ろ姿
Fig. — 雪の森でダウンを着た後ろ姿

シームレスダウンは、ステッチ(縫い目)がないぶん見た目がすっきりしていて、風も通しにくい。そのぶん、洗い方には少しだけ気をつかいます。

先に結論です。シームレスダウンは「接着部分を熱・強い力・長時間の水から守る」ことが一番大事です。洗濯表示が洗えるマークなら家で洗えますが、普通のダウンより「弱く・短く・低温で」を徹底してください。

「クリーニングに出したら断られた」という声があるのも、この接着部分が理由です。家で洗う手順と、プロに出すときの確認ポイントをまとめました。

ダウン専門店との違い — Comparisonダウン専門のクリーニングは何が違う?普通の店との差

シームレスダウンは何が違う?

普通のダウンは、表地と裏地を糸で縫って、羽毛を入れる部屋(キルト)を作っています。シームレスダウンは、この縫い目の代わりに接着(熱圧着や接着剤)で部屋を作っています。

普通のダウン シームレスダウン
部屋の作り方 糸で縫う 接着する
縫い目からの羽毛の飛び出し 起きやすい 起きにくい
冷たい風 縫い目から入りやすい 入りにくい
洗濯の弱点 少ない 熱・強い力で接着がはがれることがある

接着部分がはがれると、羽毛が片寄ったり、表面がぷくっと浮いたりします。そうなると、クリーニングでは元に戻せません。

家で洗う前に確認すること

洗濯表示

まず洗濯表示の「おけ」のマークを見ます。手を入れたおけ(手洗い)や、数字の下に線があるおけ(弱い洗濯)なら家で洗えます。おけに×なら、家では洗わないでください。

洗濯表示の読み方は、ダウン全般の洗濯方法の記事で表にしています。

洗濯表示の見方 — Home careダウンの洗濯方法|家で洗えるかの判定と手洗い・洗濯機の手順

接着部分の状態

洗う前に、接着のラインを指でなぞってみてください。すでに浮いている所、端がめくれている所があれば、洗うとそこから広がる可能性が高いです。この場合は自宅で洗わず、プロに状態を見てもらいましょう。

シームレスダウンを家で洗う手順

基本は普通のダウンと同じですが、「弱く・短く・低温で」を守ります。

  1. ファスナーを閉め、たたんで洗濯ネットに入れる
  2. 30℃以下のぬるま湯に、おしゃれ着用の中性洗剤を溶かす
  3. 手で押し洗いを15〜20回。もみ洗い・つけ置きはしない
  4. すすぎは押し洗いで2回
  5. 脱水は30秒以内。タオルで包んで押すだけでもOK
  6. 形を整えて、日陰で干す。半日おきにたたいて羽毛をほぐす

クリーニングで断られることがある理由

シームレスダウンは、クリーニング店によっては受付できないことがあります。たとえば、ある宅配クリーニングでは「接着剤で留められているノンキルト品」を取り扱いできないものとしています。別の大手チェーンの保管サービスでも、特定のブランドのシームレスダウンを取り扱い除外にしています。

理由は、洗い方によっては接着部分がはがれ、店が責任を持てないからです。ボンディング(貼り合わせ)加工の服について「製造から2〜3年で剥離が起こる可能性がある」と案内しているクリーニング店もあります。接着は、洗い方に関係なく年数とともに弱くなる、ということです。

プロに出すなら確認したい3つのこと

  1. シームレス(ノンキルト)のダウンを受け付けているか:申し込む前に、公式サイトの「取り扱いできないもの」を確認する
  2. 水洗い(ウエットクリーニング)に対応しているか:シームレスダウンは、洗濯表示でウエットクリーニングが指定されていることが多い
  3. ダウンに慣れた職人が手作業で洗うか:機械にまとめて入れる工程より、1着ずつ状態を見て洗う店のほうが安心

水沢ダウンのような有名なシームレスダウンには、メーカー公認のクリーニング店もあります。ブランドごとの出し先は別の記事で詳しく書いています。

水沢ダウンの場合 — By brand水沢ダウンのクリーニングはどこに出す?公認店と注意点

まとめ

  • シームレスダウンは、縫い目の代わりに接着で部屋を作っている
  • 家で洗うなら30℃以下・押し洗い・脱水30秒以内。乾燥機の高温とアイロンは避ける
  • 接着が浮いているものは洗わず、プロに見てもらう
  • クリーニング店によっては受付不可。申し込み前に「取り扱いできないもの」を確認する

どんな店に出せば安心かは、「ダウン専門」のクリーニングと普通の店の違いをまとめたこちらが参考になります。

次に読む — Comparisonダウン専門のクリーニングは何が違う?普通の店との差